チャペルアワー礼拝 チャペルアワー礼拝

 
第1部 礼拝

日 時: 2019年6月1日(土)14:00〜14:40
場 所:立教学院聖パウロ礼拝堂(立教新座チャペル)
 
司 会: 川俣雅昭 副会長
出席者:45名
 

挨拶:神津大介 会長

皆さま、本日はご多用のなかセントポール会チャペルアワーにご参加くださいまして有難うございます。このチャペルアワーは日頃子どもたちが行っております礼拝を保護者の方にも体験していただくという事で毎年行っております。日常とは違ったこの厳かな雰囲気を楽しんで頂ければと思います。礼拝終了後には、学友会の生徒たちの活動報告とJAZZ研究会のミニコンサートを行います。それでは、最後まで宜しくお願い致します。
 
挨拶:佐藤忠博 校長 
皆さま、こんにちは。今日はようこそお越し頂きまして有難うございます。子供たちは、週に一度このチャペルで礼拝をしております。キリスト教を信じているお子様もいれば、そうでないお子様もおりますけれども、中学生、高校生の多感な時期に一日のうちちょっとの時間でも自分を振り返るとか心を静かにするというのはとても良い経験かと思います。卒業すると教会へ行くお子様、そうでないお子様もいるかと思いますが、在学中にこのような貴重な体験をしてほしいな、と思っております。是非、今日はそのような雰囲気を味わって頂ければと思います。


 

司 式 :ベレク・スミス チャプレン
パイプオルガン奏者:佐藤雅枝 先生
聖書朗読:ルカによる福音書21章1節〜14節
高校3年学年委員 大澤真奈美様
聖歌:389番・316番・516番

 
奨 励:石田雅嗣チャプレン
本日はイエス様のおもてなしということでお話しさせて頂ければと思います。
「おもてなし」といえば、2020年には東京オリンピックがございます。立教新座キャンパスもブラジル選手団の事前のキャンプ地となっております。そういう意味でのブラジルの方々へも「おもてなし」をしていきたいと思っております。先日、ブラジル選手団のコーチの方々が事前に下見に来られました。そしてこちらのチャペルで一緒に礼拝を行いました。そのようなこともあり今後、新座キャンパスでもブラジルやポルトガル語のプログラムが企画されるとも聞いております。

今日の福音書の最後のところで、「イエスが死者のなかから復活した後、弟子たちに現れたのは、もうこれで3度目である」とお読みしましたが、イエス様は、本当に私たちのことが大好きで、優しい方であるということがわかると思います。ご自分が復活されたことを弟子たちに信じさせるために、三度も現れてくださったわけです。このようにとってもやさしい方です。「やさしい」という言葉は、聖歌にはありますけども、聖書には書かれていませんので、あまりふさわしくない言葉に聞こえるかもしれないけれど、聖書をよく読めば、それはやさしい世界であると思います。理屈ではないし、掟でもない。人の心がある。思いやりがあり、情けがある。信頼関係がある。「正しいこと」よりもまず、「心が通じ合うこと」こそが何よりだというのが、キリスト教の基本中の基本であると思いますし、立教新座中学校・高等学校もそのようであると思います。
イエス様はまさにそのような方でした。どんな掟も超えて、「救いたい」「その人を受け入れたい」「代わりに背負ってあげたい」、そういう熱い思いを生き抜いたわけです。イエス様は本当にやさしい方であると思います。
そんな「やさしさ」、それはそもそも「神様のやさしさ」であると思います。復活の出来事を振り返って見ても、そこから教会が始まり、キリスト教が始まり、私たちはその「やさしさ」にこそ、救いや希望を感じます。最後は「やさしさ」であると思います。いろいろあって、「あいつはダメなやつかもしれないけど、でも、やっぱり助けたい。大好きだ」という感じであると思います。イエス様は、イエス様を裏切る弟子たちがどれほど苦しむか、どれほどつらい思いをするか、どれほど救いを求めるかをよく知っていますから、「何とかしよう」という「やさしさ」で語り、行動し、最後は十字架を背負って命も捧げた上で、さらには何度でも弟子たちに現れて、希望を示し、導き、育て、家事までして、もてなしてくださるわけです。
3回目に現れたときは、なんとイエス様が食事の用意をしてくださいました。「炭火をおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった」とあります。たぶん、丁寧に準備をしたのだと思います。魚がのせてありとありますから、金網をつかったのかもしれません。どこから探してきたのでしょうか。とにかく、おいしく魚を焼いています。そしてパンもあります。さまざまな工夫が必要であったと思います。おなかが空いている弟子たちのために用意してくださったわけです。
食事の準備をする、これはおもてなしをするということですけれども、ちょっとした食事の準備であったとしてもそれはとても大変なことで、相手のことを思いながらするわけですから、やっぱり「おもてなし」というのはやさしいイエス様の姿を現しますし、家庭の中では、食事の準備をするやさしいお母さんの姿がそこにあると思います。
弟子たちは、もう二度も、イエス様には会ったのですけれども、これからどうなるのか、まだまだ不安でいたように思います。そんな弟子たちに、「何か食べる物があるか」と聞いて、そして、「ありません」と答えると、「網を打ちなさい。そうすれば取れるはずだ」と励ましてくださります。そして網を下ろしたら、ホントにいっぱいとれたわけです。その瞬間、一人の弟子が、「主だ」と言って気づいていくわけです。私たちは、本当はいつも、やさしいイエス様にお世話をかけて、励ましてくださっていますが、なかなか、ホントに今ここでイエス様が私たちに語り掛けている、本当に私たちの世話してくださっているということに気づかないでいます。
たとえば、いま私たちのいる「立教学院聖パウロ礼拝堂」。これは、有名な建築家アントニン・レーモンド氏により設計され1963年に完成し、両サイドの壁面は美しいステンドグラスになっています。チャペルの左側にはチャペル会館へとつながる回廊があり、上空から見るとチャペルと回廊は五角形になっていて、立教の「立」を表しています。回廊の真ん中にあるベルタワーは、大(546kg)中(318kg)小(229kg)3つの英国製の鐘が31mのタワーの先端に釣り下がっており、礼拝前に高らかに鳴り響きます。真ん中にある祭壇正面のPAX VOBISCUM(パクス ボビスクム)とは、ラテン語で「平安があなたがたにありますように」という意味で、復活のキリストが弟子たちに言われた挨拶です。日本語で意訳すると「大丈夫だよ」という意味になるのではないかと思います。祭壇下の中央の柱にあるXとPを重ねたしるしは、ギリシャ語のキリストの初めの二文字を重ねたもので、キリストを表すシンボルです。左右の柱に巻かれているこがね色のブドウの木は、エルサレム神殿の柱を模倣しているといわれ「わたしはブドウの木、あなたがたはその枝である」という聖句でいつも神様とつながっているということを象徴しています。後ろにあるパイプオルガンは、パイプ総数1,786本、ストップ数24、2段手鍵盤、足鍵盤つき、アメリカC.B.フィスク社製のフランス・ロマンス派様式パイプオルガンです。2014年1月27日落成しました。
私たちの礼拝を取りかこむこの環境は、イエス様のまごころからの接待、歓待、今日の福音書でいえば、イエス様の丁寧な食事の準備の同じであり、神様の「やさしさ」を表していると思います。「わたしは、あなたたちがどれほど大変か、よく分かっている。やはり、青年時代はいろいろと思い悩むこともあるだろう。不安なことがあることも、よく分かっている。だから、今、わたしが準備してあげよう」、神様はそういって立教新座の子供たちをもてなしてくださいます。神様からは、何も、求められてない。ただ頂くばかりです。「主だ!」と気づいて、あとは主の恵みをいただくだけです。それでもいいと思います。青年の時代は、やっぱりいろいろと大変な思いはしますし、不安や迷いもありますが、イエス様が、ちゃんと用意してくださっています。
私たちは、立教新座の子供たちに、この「イエス様のやさしさ」への信頼を伝えていきたいと思います。子供たちが、自分は神様からやさしくされるだけの価値・尊厳があるのだということを、礼拝を通して知っていただきたいと思います。それは、「自分への信頼」につながり、友達への信頼にもつながり、そして、希望へとつながるからです。そして、さらに、それが立教新座の子供たちが真理を探究する土台となっていくと思うからです。真理を探究するためには、困難が、常識という壁が、その前に待ち構えています。それを乗り越えるためには、「自分への信頼」がどうしても大切になってきます。そのために、チャプレンとして、神様に信頼するというその姿勢を目に見える形でしっかりと示していきたいと思っています。きちんと手を合わせて祈り、礼拝を大切にして、困難、試練のときにこそ神様のもてなしを信じて生きる姿を、立教新座の生徒たちに目に見える形で表していきたいと思います。それが子供たちを礼拝で最高にもてなすことになると思います。そうすれば、生徒たちもきっと、いつの日か本当に感謝する日がくると思います。もしかすると、そのように感じられるのは、卒業した後かもしれません。しかし、あれは最高のもてなしだったんじゃないかなと感じるときがくれば、本当にいいなと思いますし、そのとき、自分は愛されるために生まれてきたということに本当に気付いてほしいと思います。そんな礼拝の働きを、これからも続けていきたいと思います。

 
 
第2部 部活のコンサートについては 「チャペルアワー コンサート」のページをご覧ください。