2017年6月3日(土) チャペルアワー

第1部:礼拝 14:00〜15:00

会場:立教学院聖パウロ礼拝堂(立教新座チャペル)
司会:小林 哲 副会長
出席者:57名

挨拶:桜井斗人 会長

セントポール会へのご理解とご協力ありがとうございます。日頃生徒たちが参加している礼拝を保護者の方達にも体験していただきたいと思います。第一部の礼拝の後、第二部としてジャズ研究会によりミニコンサートを開催させていただきます。よろしくお願いいたします。

挨拶:村上和夫 校長

暑い日にたくさんの方にお集まりいただき有り難うございました。生徒たちは毎日ではありませんが礼拝から一日を始めます。毎日、毎回同じ形で行われる礼拝には、自分を原点に戻していく力があります。そのことが卒業してからも、立教とはチャペルであるという思いにつながっていると思います。ぜひこの「変わらないもの」を体験してください。

司式:金山昭夫 チャプレン
パイプオルガン奏者:佐藤雅枝さん
聖書朗読:ヨハネによる福音書13章31節~14章7節 高校3年学年副委員長 角田弘子さん

奨励:ベレク・スミス チャプレン

「道、真理、命」

本日チャペルアワーにいらして下さり、ありがとうございます。チャペルアワーと言うのは立教学院で行なっているものだけではなく、多くのキリスト教学校が長い歴史の間、重視してきたことの一つです。学校ではもちろん授業などで頭の訓練をします。体育の時間、スポーツの部活などで体の訓練もします。しかし、人間には頭と体だけではなく、心もあるので「キリスト教に基づく人間教育」をする時にはこのようなチャペルアワーの時間などを持ちます。チャペルアワーで音楽と言葉が体に響き、頭で理解し、心で悟ることを望んでいます。

さて、今日の読んだ聖書箇所で、イエス・キリストは彼の弟子たちに話しています。これはイエスが十字架に架けられる前の日のことです。今ではその日のことを教会歴では聖木曜日と呼んでいます。これがイースターの前の木曜日のことです。

この2千年ほど前にキリストが弟子たちに「わたしは道であり、真理であり、命である」と言った時、それに続いた聖金曜日の出来事に矛盾を感じるかも知れません。

キリストがその時に歩んだ道は十字架の道。ラテン語ではこの道のことをvia dolorosa「苦難の道」と言います。真理であると言いながらもそもそもユダヤ人によって死刑にされた理由は彼が自分が神様であると言う偽りを述べたと訴えられたからである。そして、命であると言いながらもキリストはその次の日に十字架で死にました。

そのような道、真理、と命を望む人はいないのではないでしょうか。実に、
キリストの弟子たちも一人残らずしてキリストから逃げ去ったのです。しかし、ここですぐに弟子たちのように逃げ去ることをしないで、少しだけキリストがわたしたちに示した道、真理、命を振り返って見ましょう。

まず、キリストが「道」と言う時に何のことを言っているのでしょう。「道」と言うのは聖書に限らず様々な宗教で使われる概念です。聖書で使われる場合、「道」とは一人一人が心の中の思いとそれに伴う日々の行動によって歩んでいる道のことを指しています。キリストご自身が「道である」と言うのはキリストが本来人間が歩むべき道を行いと言葉と思いにおいて実現してきたと信じています。

キリストが自ら歩んだ道、そしてわたちたちに教えられた道というのは今日読んだ聖書箇所の最初の部分にありました。弟子たちに言われました、「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい。」ここで「愛」と言っているのは、気持ちのことではなく、愛の行いと言ってもいいかと思います。互いを愛し合うことは、自分よりも他の人たちを大事に思い、その人たちに使えることだと思います。

互いを愛し合うことが命じられていますが、それは具体的にどう言うことでしょうか。人によってはこの命令を読んで、そこから勝手いに自分の想像力を使って「人を愛する」ことを決めつけることがあります。しかし、2000年前のユダヤ人であったキリストの教えを読めば具体的に「互いを愛し合う」ことは今から3500年ぐらい前に生きたモーセと言う預言者が書き残された律法、十戒(申命記5:1-22)とその十戒を細かく適用していく旧約聖書にある律法全体、に剃って歩むことだと思います。

ですから、神と隣人を愛することが律法の全てを要約したものです(マタイ22:34-40、ルカ10:25-28)。モーセの十戒がその愛の掟の適応と考えるのが正しいと思います。モーセの十戒と言えばわかる人もいるかも知れませんが、短縮すれば次の通りです。

1) 主なる神の他に神があってはならない。
2) 偶像を作ってはならない。
3) 神の御名をみだりに唱えてはならない。
4) 安息日を守りなさい。
5) 父母を敬いなさい。
6) 殺してはならない。
7) 姦淫してはならない。
8) 盗んではならない。
9) 偽証をしてはならない。
10) 隣人のものをむさぼってはならない。

これらのことが隣人をすることによって神と人とを愛することができるのです。モーセの律法ではこの十戒に従って色々な細かい律法が連なってきますが、キリスト教ではその細かなモーセの律法からは自由にされています。だからと言って、何をしてもいいわけではなく、キリストの教えはモーセ以上に厳しいところがあります。なぜなら、キリストは山上の説教でこう言っています。

「『姦淫するな』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。だれでも、情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。」(マタイ5:27-28)

キリストがしていることはモーセの律法を元にしてそこから私たちの行動だけではなく、心の思いまでが清められることを追求している。ですから、わたしたちもこのチャペルアワーではただ単に人に見られるような行動のことを考える時ではなく、一人一人の心の思いを自分自身に正直に見つめることが求められます。最終的に、心にある思いが言葉と行動を通して神と隣人に対して現れます。ですから、私たちの心まで至らない律法は最終的に行動を変えることはできません。

先ほど「自分自身に正直に」と言いましたが、真理がなくては正しい道を歩むことはできません。真理というのは悪いことをする人にとって敵であります。しかし、良いことをする人の味方であります。キリストは自分の行いと教えによってわたしたちに正しい道を示しているが、正しい道を示すことによって必然的に自分たちの良さも悪さも発覚します。真理であるキリストにわたしたちが直面した時、自分自身のことを振り返って見なければなりません。そして、真理を拒む人はキリストをも拒みます。しかし、愛の道に歩んでいるのであれば真理を拒んだり怖く思ったりしません。逆に、真理に惹かれます。

この愛に基づいた真理の道に歩む人に命が与えられます。モーセの十戒の5番目の命令では「父母を敬う」ならば長く生きると書いてあります(申命記5:16)。原則としてはその通りだと思います。父母は子供にいいものを与えようとするので、親を敬う人は原則として長く生き幸せになることが多いと思います。逆に、父母を敬わない人は幸せも少ないかと思います。しかし、キリストはわたちたちの肉にある父母だけではなく、天の父を敬うことによって永遠の命が与えられると言っています。キリストは天の父から出られ、天の父からこの世に送られたのもわたしたちに永遠の命を与えるためなのです。

イエス・キリストが「道であり、真理であり、命である」と言っているのそのような意味が含まれると思います。キリストが教えた愛の掟に沿った道を歩むことが何よりも大切だと思います。しかし、愛の道はキリストを十字架へと導きました。周りにいる罪人を愛するのは決して簡単なものではないのです。モーセの十戒を全部いっぺんに守ることもたやすい話ではありません。4世紀に生まれた教会の教父であるアウグスチウヌスは今日読んだヨハネの福音書の箇所についてこう書いています、「足を引きずりながらでも道に従って歩くことは、元気よく道から離れて歩くことよりも望ましい」(Melius est enim in via claudicare, quam praeter viam fortiter ambulare)。バッハのカンタータ78番「Jesu, der du meine Seele」の番目の曲(「Wir eilen mit schwachen」)にも出てくるテーマです。

愛の道を心から歩む人は、たとえ足を引きずりながらでも真理に対面し、その真理に正直に対面することによってやがて死んだとしても命、永遠の命が与えられると信じています。モーセとキリストが教えられた愛の道を一緒に歩んで見ませんか。
 

聖歌390番 「栄えにみちたる」
聖歌540番 「アメージンググレース」
聖歌390番 「いつくしみ深き友なるイエス」

第2部:立教新座高等学校 JAZZ研究会によるミニコンサート 15:15〜16:00

司会:小林 副会長
挨拶:部活動顧問
部活活動報告:中学ラグビー部、高校フェンシング部、高校陸上部

2017年10月21日(土) 14:00〜15:30

親子の健康管理について「心と身体を動かす体内時計」

~食、運動、睡眠のリズム~

会場:セントポールズスタジオ
講師:栗原冬子氏
参加者:中学校 7名 高等学校 30名 合計37名

挨拶:桜井斗人会長

こんにちは。セントポール会の桜井です。
日頃よりセントポール会へのご理解、また、ご協力いただきまして有難うございます。本日は、生憎の雨で、足元の悪い中、講演会にお越し誠に戴き有難うございました。今日の講演会ですが、親子の健康管理について、心と体を動かす体内時計というテーマで、栗原冬子様にご登壇いただきまして、講演をしていただきます。栗原様は、食育、美容と健康など、幅広い分野でご活躍をされておりまして、特にお母様方には非常に為になるお話をして戴けると思いますので、短い時間ではありますが、どうぞ宜しくお願い申しあげます。

挨拶:村上和夫校長

今日はものすごい雨の中、お集まりいただきまして有難うございました。
とても良いお話がこれから始まりますので、来て良かったと思っていただけると思います。セントポール会の皆様方には、いつも学校の色々な事にご協力いただきまて、本当に有難うございます。深く感謝をしております。今日は心と体を動かす体内時計というお話でございます。私は食事をとる事が上手くないので、太ってしまうのですが、お話を聞けば、もう少し痩せられるかなと思っています。生徒達の健康管理はとても重要で、健康管理は食べるものからという事ですので、是非ご自分の為に、そして子供達の為にも聞いていただきたいと思います。

栗原冬子氏

立教新座キャンパスには高校時代に文化祭でお邪魔しました。
その時から施設がまったく変わっていて驚きました。素晴らしい学校で驚きました。
今日は時間という観点から、子育てと健康について考えていただければと思います。

「心と体を動かす体内時計」
時間は誰にとっても平等に流れています。私たちの体にある体内時計を意識して生活するかしないかで大きく変わってきます。
健康の3本柱は食と運動と睡眠です。私たちは24時間の中で生活していますが、そのリズムを崩さないように生活できるかどうかです。
まず、朝太陽の光を浴びて目覚め、朝食をとることで脳の視床下部にある視交叉上核が反応します。
体内時計が狂うと成長ホルモンが出にくくなり、お子さんは背の成長に影響します。大人の場合は、成長ホルモンは細胞の再生に使われています。他にも、体内時計が狂うことで、免疫力の低下、睡眠の質が低下、生活習慣病のリスクが高まる、太りやすくなる、負の連鎖が起きやすくなる、などが考えられます。
1日の時間は、90分という単位に区切って考えることができます。
90分という時間のリズムは、集中力を維持できる時間、睡眠のリズム(レム睡眠、ノンレム睡眠を繰り返すリズム)、糖分低下のリズム、空腹を感じるリズム、と考えることができます。

1日(1440分)90分を16セットと分けて一日を使う時、睡眠時間と、仕事や学校などにいる時間を除くとおおよそ6タームが自由時間になり、それをどう使うかが大切です。朝昼晩で食事をするリズム、体温や血圧、心拍数の変化のリズム、記憶力にもリズムがあり、お昼ごろが一番記憶力が高いと言われています。
一週間にもリズムがあり、休日前後の精神状態にもよっても変化します。水曜日あたりは一番疲労を感じると言われ、ノー残業デーなどを設定する企業が多いのもこのためです。活動量、食欲共に週の中頃が最も高まると言われています。一ヶ月では、女性はホルモンバランスの周期がわかりやすく、月の満ち欠けにもリズムがあり、仕事をしている人は給料日の近くに精神状態の変化があるかと思います。
一年では、四季のリズムがあります。
アレルギーや、年末年始、お誕生日月の精神状態などにも左右されます。
流行にも周期があり、7年で流行に飽きてしまい、28年で真逆のものが流行し、56年で元に戻ってくるので、企業のヒットメーカーは、この周期を元に計算、企画しています。
私たちの体の中にも、刻んでいるリズムがあります。
心臓、瞬き、呼吸にもそれぞれのリズムがあり、肝臓の働きのピークは午前中、胃は14時過ぎなので、朝食には胃に優しいものを食べるといいですね。がん細胞ができやすいのは、夜の間と言われています。夜の間に不摂生を続けているとリスクが高まります。急性心筋梗塞、脳卒中などは明け方から午前中にかけて、リスクが高まり、アレルギー疾患は夜間から朝方、体温の高まりで痒くなってきます。
食のリズムに関しては、朝から昼まではデトックスの時間であるので、朝食は栄養があり、胃に負担がかからないものを食べることが大切です。昼から夜8時までは消化能力が高まる時間で、比較的何を食べても大丈夫ですが、夜は消化吸収、代謝の時間ですので、寝る前3時間は食事を終えておくことが大切です。

次に体内時計をリセットさせる朝食の取り方です。
夕食との間を10時間から12時間以上空けましょう。夜遅く食べて、朝食までの時間が短くなってしまうと、体が朝食を摂ったと感じなくなってしまうため、ぼうっとしたまま午前中を過ごしてしまうことになってしまいます。夜食を作る場合は、おにぎりなどではなく、スープやおかゆなど消化のいいものを選ぶことをお薦めします。朝食はスムージー、おかゆ、スープなど、消化のいいものをバランスよくとりましょう。昼食はたくさん食べても大丈夫ですが、昼食から夕食までを7時間以上空けないようにします。時間が空きすぎると、体が朝食と勘違いをしてしまい、血圧や体温が上がり、睡眠の質が悪くなってしまいます。脂肪や糖質を控え、食物繊維をとると次の日のデトックスがスムーズになります。寝る3時間前に食事を済ませることで、食べたものが寝た後に胃の中に残っていないようにしましょう。肉類や炭水化物を食べる場合は特に注意します。頚椎、腰椎、胸椎の数と同じ、5時間、7時間、12時間を目安に食間を空けましょう。お腹が空いたからといって、食べ続けることで、血糖値が安定せず、情緒が不安定になると言われています。

運動は無理なく続けられるペースが大切で、朝は有酸素のリズム運動などが適しています。朝はリズムを刻むことで体内時計が動き出して、幸せホルモンであるセロトニンを増やすことができます。夕方5時から7時は運動のゴールデンタイムと言われ、成長ホルモンが出やすく、筋力アップに最適です。夜はストレッチとリラックスを心がけましょう。
リラックスには深い呼吸がよく、心がけて深い呼吸を1~2分することで、指先まで温めることができます。眠りに入る前に呼吸で体を温めると、リラックスして良い眠りにつくことができます。日中、陽を浴びてセロトニンが出ないと、夜になって睡眠ホルモンであるメラトニンを出すことができません。お休みの日にお昼過ぎまで寝ていたりすると、体内時計が狂ってしまいます。トリプトファンの摂取、感動体験、規則正しい生活、ときめく気持ちなどで幸せホルモンである、セロトニンを出すことができます。セロトニンが出た14時間後にメラトニンが出てきますし、アーモンドや豆類など栄養素の中にもメラトニンを増やしてくれるものがある。
睡眠とは生命機能の復活タイムと言われています。
夜10時から2時までは最も成長ホルモンが出るときで、大人であっても寝ていることが大切です。レム睡眠、ノンレム睡眠のリズムがとても大切です。青年期には、睡眠は脳の発達を促すのに必要です。ブルーライトを発するものも寝る前には避けるようにしましょう。寝溜めで時差ボケが起きることもあるので、寝る時間が少なくなったとしても、短いお昼寝などで対処して、いつもの生活リズムを崩さないようにしましょう。
ストレスも体内時計を乱す大きな原因になるものです。睡眠不足、摂食障害、ホルモンバランスの乱れ、肌荒れ、抜け毛、免疫力の低下などが起きる危険があります。受け止め方、考え方で、起きたことをストレスとして受け止めないようにすることができます。
 
以下、ストレスを受けないポイントです。

  • ものごとに主体的に携わる
  • 他人と比較しない
  • ポジティブ思考を心がける
  • 相手に多くを求めない
  • 深く呼吸する

最後にハッピーライフのためのヒントをお伝えします。

  • 体内時計を整え、よく食べ、よく寝て、よく笑う
  • 気が合わない人と一緒にいることで、成長できる
  • 興味のないことに興味を持ってみる
  • ありがとうと言うを口癖にする
  • 幾つになっても初体験を楽しむ
  • 寝る前に最高の笑顔で眠りにつく

本日はありがとうございました。

挨拶:山内辰治副校長

皆様こんにちは。今日は栗原さんをお迎えして貴重なお話をうかがうことができて、私もいろいろ学ぶ事が出来ました。感謝したいと思っております。皆さんには、天気も良くない中、おいでいただきましたことも感謝しております。
セントポール会の役員の皆様にも、この会の為に、多くの力を使っていただきまして感謝をしたいと思っております。今日は有難うございました。

クラブ活動報告:

○ 高校インターハイ出場報告

  1. 馬術部 3-3 土屋 翔
  2. フェンシング部 3-7 中村冠太
  3. 剣道部 3-2 中嶋将太
    3-5 渡部勇二郎
  4. 陸上部 3-3 利田大紀
    陸上部はインターハイ 4×100mリレー 第8位入賞 
  5. 空手道部 3-7 山中望未 インターハイ・国体でそれぞれ連覇

なお、空手道部、サイクル部は本日欠席です。

○ 高校クラブ その他の大会

  1. 鉄道研究会 2-3 佐別當佑悟
    第9回全国高等学校鉄道模型コンテスト モジュール部門 審査員特別賞

○ 中学クラブ大会等報告

  1. 水泳部 3-C 大澤 創
    3-B 森谷 豪太
    3-E 櫻井大葵
    2-B 藤野 友碩
    関東中学校水泳競技大会 400mフリーリレー 優勝

○ クラブ以外の活動

2-1 吉川恭太郎
第19回全国高校生トライアスロン大会 優勝

2017年10月28日(土)・29日(日) S.P.F. バザー

毎年、中学高校の多くの保護者の方々に参加して頂いております。
今年度より対象品目に体育着リサイクルが加わりました。

2017年12月15日(土) クリスマス礼拝

会場:立教学院聖パウロ礼拝堂(立教新座チャペル)

第1部 クリスマス礼拝 15:00〜16:00

司会:小林 副会長
受付:小林、木村、中嶋、鈴木、金子
出席者:89人

会長挨拶:桜井斗人 会長

本日は師走のお忙しい中ご来場戴き誠に有難うございます。日頃よりセントポール会の活動にご理解、ご協力戴きまして誠に有難うございます。生徒達が授業で学んでおります礼拝を、保護者の皆様に体験して戴きたく開催をしております。
本日はクリスマス礼拝でございます。第一部クリスマス礼拝、第2部はジャズ研究会によるミニコンサートが行われますので、是非最後までお付き合いの程、宜しくお願いいたします。

校長挨拶:村上和夫 校長

皆さんこんにちは。今日もお集まり戴き有難うございます。セントポール会の皆様方には、学校にいつもご協力を戴きまして本当に有難うございます。
毎年この時期が来るのを待っております。皆さんが集まって今年もクリスマスの礼拝ができるということを神様に感謝したいと思っております。
心を合わせて礼拝をおささげしたいと思います。宜しくお願いします。

司式:金山 チャプレン
聖書朗読:

角田弘子さん(高校3年生)
上田さえこさん(高校2年生)
木村眞奈美さん(高校1年生)

奨励:スミス チャプレン

12月25日にキリストの降誕を祝うようになったのは4世紀だと考えられています。今から1600年以上前のことですが、キリスト教の教会暦の内の主な祝日では祝うようになったのが一番遅い祝日です。それまでは1月6日にキリストの降誕を祝っていたところもあれば、キリストの降誕を祝日として祝っていなかったところもありました。4世紀の終わりごろまでにはキリスト教の教会のほとんどがクリスマスを12月25日に祝うようになりました。英語の「クリスマス」と言う言葉はその25日に行うキリストのミサのことを指していて、「キリスト」と「ミサ」と言う二つの言葉を一つに組み合わせた言葉です。キリストを礼拝することが本来のクリスマスの意味であります。     
最終的にキリストの降誕を25日に祝うようになった理由は幾つかありますが、中でも一番象徴的に大切な理由は闇と光に関することです。夏至と冬至は勿論ご存じだと思いますが、夏至と言うのは一年で一番日の出が長い日で、私たちが使っている現代の西暦では通常6月22日になります。冬至は一年で一番日の出が短い日で、今年は12月22日にあたります。2000年前のローマの暦と日にちが少し異なることもあって、25日は冬至からずれてしまいましたが、本来クリスマスは冬至のお祝いでもあります。ローマ帝国ではこの日に太陽の誕生を祝う祭りもありました。
なぜキリストの降誕と冬至の意味が重なるのでしょうか?キリストが生まれてくることと、一年で一番短い日がどう関係しているのでしょうか? その答えは今日のヨハネ福音書の朗読にあります。
「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」(ヨハネによる福音書1:1-5)
ヨハネはここで神を「言」と呼んでいます。これには奥深い意味がありますが、今日はあまりそれについて語ることはできません。今日はヨハネが語っている「光」の方に焦点をあてます。
ヨハネの福音書の始まりは聖書の一番最初の書物、創世記を思い浮かばせるように書かれています。世界の創造の話で、神はまず最初に言を通して光を造ります。その「ひかり」が全て生けるものの原点です。光があってこそ命が生じるのです。
ヨハネは私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。イエス・キリストが罪のない新しい世界、新しい創造の始まりであるということです。私たち人間が自分たちの罪や悪によって破壊してきたこの世界を、神は新たにキリストを初めとして作り変えていることをヨハネは教えています。作り変えるためには新しい光が差さなければならないのです。その光がキリストです。そして、この世の闇に生きる私たちにその光が差したのです。
ヘンデルのメサイアで言うと11番アリア、バスが「The people that walked in darkness」を歌うところです。闇の中に歩む人たちは私たちです。そしてその一番暗い、日の出の短い冬至の日にキリストの降誕を祝うということは、キリストと言う光が一番暗い闇の中に歩んでいる私たちの世界に光として照らされたことを意味しています。
太陽は冬至の日から夏至に向けて日々強まります。キリストも同じように、小さな赤ちゃんとして生まれ、やがて死んだあともよみがえり、教会を通してこの世のすべての人に光を照らし続けています。その光は消えることはないと信じています。
そこで、二つお聞きしたいことがあります。まず、自分の人生の歩みの中で、ここにいる私たちは何の光によって歩んでいますか?何をもって自分の道が照らされていますか?何によって自分の道を定めているでしょうか、ということです。
そして、次に、自分の歩んでいる道はどこに向かっているのでしょうか?
自分の住んでいる近所に道路を考えてみてください。道にある街灯は、歩行者の私たちが躓いたり、転んだりすることがないように私たちが歩く道を照らしています。しかし、光を照らすことによって道の治安をよくする役割もあります。その上、私たちが歩こうとしている先をも照らすことによって、私たちが安全に、自分にも他の人にもケガをさせないで先に進むことが出来るようにしています。
この人生における歩みは、私たちの歩む道を照らす光がないまま歩むことができるのでしょうか。
石川県金沢市に玉泉園と言う庭園があります。江戸初期に作庭されたこの庭園には、茶室とともにキリシタンの灯篭があります。少なくても500年近くイエス・キリストの灯篭の光がこの日本でも差してきたのではないかと思います。この立教新座中学校・高等学校では、石川県の玉泉園の灯篭の光と同じ光が差しています。それは2000年前に神がイエス・キリストを通してこの世に照らした真理と愛の光だと私は信じています。
私もヨハネと同じように、この光について証しをするため、また、人が信じるようになるために来ました。「その光はまことの光で、世に来たすべての人を照らすのである。」(ヨハネ1:9)
クリスマスの前の時期、教会暦では「降臨節」、または「アドベント」と呼んでいますが、この時期というのは、私たち一人一人がもう一度自分の歩んでいる道を確かめる時期なのです。
灯篭のない道を歩んでいる人はいませんか?
灯篭はあるけど、なかなか道に沿って歩んでいない人はいませんか?
自分の道なりや行先がはっきりとしていない人はいませんか?
私たち、立教新座中高の教員や保護者たちの歩んでいる道がはっきりと照らされていなければ、どうやって子供たちや生徒たちに道なりを教えることが出来るのでしょうか?
私たちの道が定まっていなければ、どうやって彼らに道を教えることが出来るのでしょうか?
本校で行っている「キリスト教に基づく人間教育」をするなかで、キリシタンの灯篭を彼らの道に設置していると私は考えています。それは彼らが善と悪を見極めるための灯篭です。彼らが神の愛へと導かれるための灯篭です。ただ思うがまま生きることではなく、ただ自分一人の知恵で生きることでもなく、神が照らした光のもとに歩む生き方を教えています。
イエス・キリストがクリスマスで放つ光は冬至の小さな光ではありますが、かつて小さな光であった2000年前に生まれた光は今、私たちを含め、世の全ての人を照らしています。
人の行動や思い、まして心を変えることはできませんが、私にもできることがひとつあります。
それは洗礼者ヨハネと同じことです。私にできることはここに来る人たちに呼びかけて、その灯篭はあっちだよ、と指をさして彼らを誘導することです。
その灯篭の光によってあの飛び石をたどっていくと向こう側ににじり口があって、たとえ死んだとしても、あなたを蘇らせ、迎え入れる主人が待っている、あなたをもてなす準備をすでに整えてくれている主人が待っていると指差すことができます。これがキリストの光と闇についての意味だと思っています。
私たちはこれからも一人一人歩まなければいけません。何の光によって、どの目的地に至る歩みなのかを考えて確認する時期がクリスマス前の降臨節の時期であります。
父と、子と、聖霊の名によって。アーメン

第2部 クリスマスコンサート 16:00〜17:30

1. 中学・高校クラブ活動報告

高校空手道部

2-1 須藤覚斗
日本空手道連合会 第55回関東地区空手道選手権大会
高校生男子形の部 第2位
この結果により、日本空手道連合会全国大会に出場 結果:ベスト16

中学野球部

2-C 横山大悟
平成29年度埼玉県学校総合体育大会 結果:第2位
この結果により、第42回 関東中学校野球大会 出場

中高吹奏楽部

3-5 飯倉大渡
第58回 埼玉県吹奏楽コンクール 高校B部門 金賞
この結果により、第23回 西関東吹奏楽コンクールに出場

個人

3-D 荒井瑠斗
平成29年度 埼玉県理科教育研究会
足立地区科学教育振興展覧会 結果:優秀賞

2. クワイヤー、ジャズ研究会 コンサート

挨拶 田中 教頭先生 

クリスマス礼拝、ジャズ研究会の発表にご参加下さり、有難うございます。
私は教頭になる前からジャズ研究会の顧問をしております。
クリスマス礼拝の機会に発表をさせて戴くのは今年で6年目となります。三年生の引退は文化祭なのですが、このステージだけは3年生も楽しみにしておりまして、この演奏を持ちまして本当に引退となります。有終の美を飾らせて戴くのをとても楽しみにしています。
珍しいコンボのジャズ演奏ということで、一足早いクリスマスプレゼントを保護者の皆様にお届け したいと思っています。 どうぞゆったりとした気分でお楽しみください。